不動産投資にはまとまった資金が必要なため、ローン利用が一般的です。ところが「貸してくれる金融機関が見つからない」「耐用年数切れで断られてしまう」などの理由で、二の足を踏む方も多いのではないでしょうか。
そこで活用したいのが、セゾンファンデックスの融資保証事業。原則として保証人不要で「最大3億円・最長35年」などの融資を受ける足がかりとなります。利用するメリットや提携金融機関、注目商品などを紹介します。
セゾンファンデックスとは?
セゾンファンデックスは、クレジットカード会社である「株式会社クレディセゾン」の100%子会社です。
様々な事業を行っていますが、今回注目するのが不動産担保信用保証事業。銀行や信用金庫、信用組合などと提携し、セゾンファンデックスが債務保証を行う事業です。
上図にある通り、セゾンファンデックスが保証審査を行って通過すれば、セゾンファンデックスが保証機関となります。その後、金融機関が融資を行うという流れです。
近年、不動産投資への融資は厳しい状況が続いています。というのも、金融機関も関与した不正融資、アパート建築会社の建築基準法違反、「フラット35」の不正利用多発などが問題視された結果、審査の厳格化が求められているためです。
そんな中、セゾンファンデックスは、一般の金融機関が嫌うリスクを「保証」という形で肩代わりしてくれるため、投資家・金融機関の双方にとって使い勝手のよい融資をプロデュースしてくれます。
令和5年(2023年)8月3日時点で公開されている公式サイトは以下です。
セゾンファンデックスを利用するメリット
主なメリットは次の通りです。
(1)億単位の融資・耐用年数超えも可能
セゾンファンデックスが保証機関となるため、金利面での妥協が必要ですが、「最大3億円」「最長35年」など、有利な条件で融資を受けることができます。具体的な商品は後ほど紹介します。
(2)保証人を探す必要がない
万が一の場合は、セゾンファンデックスが債務保証を行います。そのため保証人を探す必要がありません。
(3)安心のセゾンブランド
セゾンファンデックスは、株式会社クレディセゾンの100%子会社です。セゾンのブランド力が背景にある、信頼性の高いノンバンクといえるでしょう。
セゾンファンデックスの提携金融機関
セゾンファンデックスが提携しており、事業性資金にも使える商品を用意している金融機関は次の通りです。
銀行
・関西みらい銀行【フリーローン<不動産担保型>】
・福邦銀行【不動産担保ローン】
・滋賀銀行【ジャストサポート(不動産担保型ローン)】
・みなと銀行【みなとフリーローン(不動産担保型)(セゾンファンデックス保証)】
・大垣共立銀行【事業者向けフリーローン「キラット」(不動産担保型)】
・鳥取銀行【資産形成ローン】
・宮崎銀行【みやぎん不動産担保ローン「ズバット快答」】
信用金庫・信用組合
・多摩信用金庫【おまとめローン「リンク」】
・青梅信用金庫【【不動産担保型】あおしんフリーローンワイド ビジネス】
・世田谷信用金庫【せたしん不動産担保付ローン】
・芝信用金庫【しばしん不動産担保専用ローン(事業者ビジネスローン)】
・東京ベイ信用金庫【不動産担保ローン】
・大阪協栄信用金庫【不動産担保付ビジネスローン】
・京都中央信用金庫【京都中信 不動産担保ローン【事業性資金型】】
・大川信用金庫【不動産活用ローン】
注目したい商品
ここまで見てきたローンの中で、注目したい商品をいくつか紹介します。
(1)最大1億円・3億円
セゾンファンデックスの融資保証があることで、最大1億円もしくは3億円まで借りられるローンが存在します。
3億円
・芝信用金庫【しばしん不動産担保専用ローン(事業者ビジネスローン)】
・京都中央信用金庫【京都中信 不動産担保ローン【事業性資金型】】(※1)
(※1)不動産関連資金の場合のみ3億円まで融資を受けることが可能。
1億円
・世田谷信用金庫【せたしん不動産担保付ローン】
・東京ベイ信用金庫【不動産担保ローン】
・関西みらい銀行【フリーローン<不動産担保型>】
・福邦銀行【不動産担保ローン】
・大垣共立銀行【事業者向けフリーローン「キラット」(不動産担保型)】
・大阪協栄信用金庫【不動産担保付ビジネスローン】
1億や3億といった資金が調達できれば大型の物件も取得できるため、大規模な事業者にもおすすめです。
(2)最長35年
最長35年のローンもあります。
・みなと銀行【みなとフリーローン(不動産担保型)(セゾンファンデックス保証)】
・鳥取銀行【資産形成ローン】
・世田谷信用金庫【せたしん不動産担保付ローン】
・京都中央信用金庫【京都中信 不動産担保ローン【事業性資金型】】(※2)
(※2)不動産関連資金の場合の最長35年まで可能。
35年もの融資期間が取れれば、多少金利が高くても十分に収支が合う案件とすることができます。
(3)営業エリア外でもOK!
融資を受けるにあたっては、多いのが「金融機関の営業エリア内に本支店などがあること」という条件。ところが中には「全国OK」「東京23区内もOK」といったローンが存在します。
・滋賀銀行【ジャストサポート(不動産担保型ローン)】⇒全国OK
・鳥取銀行【資産形成ローン】⇒東京23区もOK
地方銀行には、信用金庫・信用組合と違って営業エリアの制約がありません。その強みを活かした画期的な商品です。
(4)注目の金融機関
ここまでの内容をふまえて、注目度の高い金融機関をいくつか選び、詳細を紹介します。
▼京都中央信用金庫【京都中信 不動産担保ローン【事業性資金型】】
京都中央信用金庫は、預金量・貸出金量ともに日本最大の信用金庫です。
不動産関連資金の場合は「最大30億円・最長35年」という融資を受けられる可能性があります。
▼滋賀銀行【ジャストサポート(不動産担保型ローン)】
滋賀銀行は現在、不動産投資家から大注目されている地方銀行です。
このローンの魅力は何と言っても、先述した通り「全国OK」ということ。銀行窓口での申込・契約手続きや郵送手続きはなく、スマートフォンで手続き完結という手軽さも魅力です。
▼芝信用金庫【しばしん不動産担保専用ローン(事業者ビジネスローン)】
芝信用金庫は、東京23区を中心に、幅広い営業エリアを対象とする信用金庫です。
不動産関連資金の場合は「最大30億円・最長35年」という融資を受けられる可能性があります。また先述した通り、対応エリアがかなり広域なのも注目ポイントです。
▼東京ベイ信用金庫【不動産担保ローン】
東京ベイ信用金庫は、東京23区の東側と千葉県北西部を営業エリアとする信用金庫です。
融資金額1億円、返済期間は25年と他の金融機関と比べるとやや弱いですが、千葉県と茨城県の一部を営業エリアに含むため、対象エリアを狙う方は相談してみましょう。
まとめ
主要銀行等が手掛けにくい耐用年数超の融資を提供してくれるセゾンファンデックス保証融資。使い方を工夫すれば非常に有効な商品となり得ます。融資条件と対象エリアを見定めて、提案してみましょう。
気になることがあれば、ウェブサイトからお問い合わせください。